日本に来て初めて食べた韓国の辛(シン)ラーメンをくれた人はだれ??『積極的な男−39』
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# 日本に来て初めて食べた韓国の辛(シン)ラーメンをくれた人はだれ??
コンビニで買って来たコッペパンと牛乳を食べて勉強をしようとしていた時。。。
トントントン
誰かが私の部屋をノックして来た。
私『はい〜!』
Kさん『おっくん〜!Kだよ!』
同じ寮のKさん(私より年上、中国で大学卒業した経歴がある)だった。
部屋のドアを開けると、いつもはドアの前で話して終わりなのに、今日は私の部屋にさりげなく入って来たKさん。。。
そんなKさんの顔がなんだかニヤニヤしている。。。
私『え??なんで笑ってるんですか??なんかいい事でもありました??』
Kさん『昨日どこ行ってたのよ〜?夜帰ってこなかったでしょ?!(ニヤニヤ)』
私『笑 あ~昨日ですか? 笑 さっき帰って来ました。』
Kさん『え??まじかよ??! どこ行って来たの? ホテルでも行ったのか??』
私『はい』
私の『はい』という返答にびっくりしているKさん。。
Kさん『本当に??ホテル?? だれ??あの彼女??早くない??!』
私『はい。』
Kさん『だからか。。。なんか顔が生き生きしてるよね??どうしたんだよ??なんかいい事あったんだよね?? 笑』
性格がとても明るくて面白いKさんだけど、少ししつこい所もあった。笑
疲れていたし、一人で集中して勉強もしたかったのだがKさんとの話がなかなか切れずまだ続いていた。何か話したそうな雰囲気がKさんから漂っている。。。なんだろう??
Kさん『羨ましいな〜!いいな〜!笑 あ!辛(シン)ラーメン食べる??』
私『?? 辛(シン)ラーメンですか??』
Kさん『うん。昨日韓国の両親から荷物が送られて来て辛ラーメンもあったから、おっくんも好きかなと思って昨日の夜持って部屋まできたんだけど、おっくんいなかったからどこに行ってたんだろうと思ってさぁ~』
私『そうでしたか~ありがとうございます。』
自分の部屋から辛ラーメンを持って来たKさん。。。
さっきパンを食べたばかりの私だったが久しぶりに辛ラーメンを見たら食べたくなり、Kさんと一緒に私の部屋でインスタントの辛ラーメンを食べ始めた。
軍隊式インスタント辛ラーメンの作り方で、
袋の口を開け中にスープを入れて、直接袋の中にお湯を入れる。
(お湯を入れる量が一番大事!お湯をたくさん入れると味が薄くなって美味しくないし、お湯が足りないとしょっぱくて食べた後喉が渇いてしかたない。お湯の量の調整は実践と経験から学ぶしかない 笑)
そして割り箸を割らずに開けた袋の口をふさいで3分ほど待つ。
器がいらないのでどこででも食べられる素晴らしい方法で軍人の時はよくこういう風に食べていた。
ズズズッ。。。ズズズッ。。。(ラーメンを食べる音)
私『イャァ。。。美味しいですね^^』
日本に来て初めて食べる辛ラーメン。。やっぱり私は韓国人なのか。。。この辛さがたまらなくいいんだよ~と久しぶりの辛ラーメンを味わっていると
Kさん『実はさ。。。』
私『はい?』
Kさん『私ね。。。学校に気になっている子がいて。。』
私『え??学校にですか??学生ですか??』
Kさん『うん。。台湾人の子なんだけど。。。』
私『そうですか~』
そういう事だったのか。。私がKさんから感じていた何か言いたそうな雰囲気はこれだったのか。。。Kさんから貰った辛ラーメンが恋愛相談料に変わった瞬間だった。。。
私は辛ラーメンを食べながら延々とKさんの恋愛相談を聴くことになった。。。笑
Kさんの相談の内容
『Kさんは中国語が話せるから中国語で台湾人の彼女に話しかけてみたらすぐに仲良くなれた。とても可愛い。告白しようかどうしようか迷っているんだそう。。まぁ。。。大した事ない相談だった。(Kさんにとっては大したことあるのか。。。)』
Kさんの長々続いた辛ラーメンを食べながらの恋愛相談が終わりやっとKさんは自分の部屋に帰っていった。
勉強を再開しようと椅子に座って時計を見るともう一時間経っていた。。。
『いゃぁ。。。これは。。何もかも思い通りにいかないな。。。』
でも久しぶりに食べた辛ラーメンは美味しかったし。
まぁ〜いいか!