付き合ってないのに気になる女性。。。『積極的な男−63』
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# 付き合ってないのに気になる女性。。。
HCさんのおかげで寮の管理人さんに見つかる事なく無事に寮から出てこられた私とIさん。
昨日は酔っぱらったIさんのせいで一日中大変な思いばかりしたので私はIさんに対してかなり怒っていた。お酒が抜けた普通の状態に戻ったら溜まりに溜まった文句を全て言ってやろうと思っていたのだが、酔いの醒めた状態のIさんを見たら別に今覚えてもいない昨日の事を怒っても仕方ないと思いやめた。。。
私とIさんが寮から出てきた今の時間は早朝4時。。。
学校の授業は午後1時からなのであと7時間もある。。。
これからどこへ行って何をして時間を潰せばいいんだ??と思いながら歩いていると
Iさん『昨日は色々ありがとう。。。』
私『。。。あ、はい。。。』
Iさん『一緒にコーヒーでも飲みたいけど。。。この時間じゃ開いてるお店もないし。。。私学校に行く準備も何もできてないから家に帰るね。。』
私『あ、わかりました。それなら駅まで送ります』
Iさん『大丈夫。。。私のせいで疲れたでしょう?おっくんも寮でゆっくり休んでまた後で学校で会いましょ!』
私『わかりました。』
この時Iさんがとても美しく見えたのはきっとIさんの綺麗な肌のせい。。。
化粧をしていない素肌がこの寒い外気の影響で更に白くなっていて凄く透明感があり綺麗に見えた。。。
この人昨日の酔っ払いと同じ人??
酔っ払っていないIさんはとても綺麗でスタイルのいい素敵な女性だった。
私『このまま真っ直ぐ行くと大きい信号があるのでそこを右に渡るとすぐ駅です。。気をつけて帰ってください。ではまた学校で。。。』
Iさん『うん。ありがとう。』
そしてIさんは一人で西葛西駅に向かっていった。。。
時間がまだ早いので電車の始発はないのではないかとも思ったが、Iさんの様子を見て一人になりたそうな雰囲気を感じたので何も言わず見送った。そして私も自分の寮に帰ってきた。。。
少しIさんの事が心配にはなったのだが。。。あぁ。。。なんだ。。。この開放感!笑
寮に帰ってきて自分の部屋がある3階まで階段を登りながら、いつもだとあぁ。。階段3階まで登るのは大変だな。と思っていたのが昨日Iさんを背負って駆け上がってきた事を思うと全く大変ではなくなった。。。
一人で階段を上がるってこんなに楽なもんなんだ。
部屋に入って昨日ちゃんと眠れなかったのですこし寝ようと思った。
早速着替えてベッドに入った。。。
ベッドに入ったら。。。
昨日私のベッドで寝ていたIさんの香りが残っている。。。
あぁ。。。なんだよ。。。
この香りでまたIさんの事を思い出すじゃん。。。
Iさんからやっとの思いで逃れられて開放感を味わっているのに。。。。
この香りでさっき別れた時のIさんのスッピンの顔が頭に浮かんできた。
『まだ電車もないのに。。。一人で大丈夫かな。。。』
酔っ払っていた時は本当に腹が立ったけど、普通の時はどこか魅力あるんだよな。。。
まぁ。。。魅力があっても私とは関係ないね。。。
ベッドに入って色々考えていた私。。。またいつの間にか寝てしまった。。。
トントントン
かなり疲れていて気持ちよく眠っていたのだがノックの音でビックリして飛び起きた。。。。
私『は、はい!』
Kさん『おはよう。どうしたの??起きたらおっくんいなくて。。。』
私『あ。。3時くらいにIさんから電話が来て。。。自分の部屋に行きました。。。』
Kさん『Iさんは帰ったの??』
私『はい。。4時くらいに帰りました。』
Kさん『一人で??』
私『HCさんに協力してもらって一緒に外まで出てその後Iさんは一人で帰りました。。。』
と話しているとHCさんが私の部屋にきた。朝見送ったはずの私が自分の部屋にいるのを見たHCさんがびっくりして。。。
HCさん『オさん、ええ?? いたんですね?』
私『あ、はい。駅まで送って戻ってきました。。。』
Kさん『とりあえず朝ご飯食べに行こう!』
そして朝ご飯を食べに行った私たち3人。。。
食事をしながら明け方の脱出劇をKさんに話したら。。。
Kさん『笑笑 本当に?? HCくんすごいじゃん。。!』
私『そうなんですよ。。。本当に助かりました。。。^^』
HCさんは明け方の脱出作戦での自分の活躍について決して自慢話のようには話さなかったが顔はとても嬉しそうな表情をしていた。。。
朝ご飯を食べて部屋に戻ってきた私は昨日から続いたIさん事件で出来なかった勉強をまた始めた。。。今週の金曜日にある新大久保のパーティーのため頑張らないと!
何があっても自分で決めたルーティーンは必ず守りたかった。。。
午前中の日本語の勉強を昨日の分まで終わらせて、学校に行くため寮を出て駅に向かった。。
駅に向かいながらまた急にIさんの事を思い出した。
まさかここら辺でまた倒れて寝てたりしないよね??と心配になり周りをよくよく見ながら駅に向かったが倒れて寝てる人はいなかった。
良かった。。。
電車の中。。。昨日までの週末の出来事がまるで夢だったかのように感じる。。。。
本当に夢だったらよかったのに。。。もう二度とこんな思いはしたくないな。。。
少し早めに学校に着いた私。。。
教室に入ったがまだIさんは来ていなかった。。。
まだ時間も少し早いし。。。来るだろうと思っていたが。。。
来ないな。。。こんなにIさんの事を気にしているのも嫌だったが。。。
なんだか。。。気になるものは仕方がない。。。
え。。。本当に来ないじゃん。。
もうすぐ授業が始まるのに。。。
大丈夫かな。。??と思っていたら先生が入ってきた。
そして出席チェックが始まった。。。
皆の出席チェックが終わっていき。。。Iさんの順番がきてしまった。。。
Iさん。。。Iさん。。。
その時だった。
『は~~~い!!』