新大久保のパーティーで初めて会った女性にいきなりキスされたJ『積極的な男−72』
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# 新大久保のパーティーで初めて会った女性にいきなりキスされたJ
自分の番号が呼ばれるのを待っていたら突然建物が揺れ始めた。また地震だ。。。
『きゃー!』
ついこの間Kさんの部屋で寝ていた時に感じたのと同じ強くて短い地震だった。。
これで日本に来て2回目の地震。。。私の人生の中でも同じく2回目の地震だ。。。
やばい。。。この感覚はなかなか慣れそうもないな。。。と思った。
そして地下の会場だった為か、前回よりも恐怖を強く感じた。。。地震を韓国で体験したことがない私の感覚からすれば、このまま建物が崩れたらまず助からないだろう。。。私の人生は地下に埋もれて終わるんじゃないか。。と考えてしまうくらい地震というものを怖く感じていた。。。
司会者『皆様。。。落ち着いてください。。。 もう大丈夫ですね。。。では引き続き23番の方番号を取ってください。』
23番の女性『20番です』
司会者『20番の男性の方前に出て来てくださ~い!』
私だ。。。と思い。。。前に出たら。。緊張したせいか。。。地震でびっくりしたせいか。。。前に出た時に話そうと思い覚えたきた日本語が思い出せない。。。
やはり後ろから見ているのと前から見るのとでは全然違う会場にいる人達の雰囲気。。。
大学で演劇の勉強をしていたので、人の前に出る事には慣れてると思っていたのだが。。。久しぶりに前に出るとやっぱり。。。何事も継続が大事なんだな。。。
話そうと思っていた日本語での自己紹介を完全に忘れてしまった私。。。
どうしようと思った。。。その時思いついたのは。。。!
まぁ。。。忘れてしまったものは仕方がない。。。韓国語で話そう。。。
皆韓国が好きだと言っていたし半分韓国人、半分日本人だし韓国語でなんとかなるでしょ。。と思った。
私『(韓国語で)アンニョハセヨ。。。日本語で話そうと思って、自己紹介の言葉を覚えて来たのですが緊張したせいかすっかり忘れてしまったので韓国語で自己紹介させていただきます。2ヶ月前に日本に来たばかりの留学生で今一生懸命日本語を勉強しています。(最後の言葉だけ日本語で)よろしくお願いします。』
仕方なく韓国語で話したが皆理解しているような様子だった。
あぁ。。。よかったけど。。。なんだか自分にがっかりした。
この日本語での自己紹介を楽しみに1週間頑張って勉強してきたのに。。。全然まだまだじゃん私。。。
自分の紹介が終わってサユリちゃんと二人でバーに飲み物を取りに行った。。
眼鏡をかけている純粋そうな感じというか、真面目な感じの人だった。
サユリちゃん『韓国語の自己紹介印象でした^^』
私『あ、ありがとうごじゃいます。。日本語で話そうと思って覚えたんですけどなかなか思い出せなくて』
日本語で話せなくてがっかりしていた自分とは違い韓国が好きな女性たちには韓国語で話したのが意外と好評だったようだ。。。
今日はなんだか日本語の調子があまり良くない。。。サユリちゃんと日本語で話そうとしてもなかなか言葉が出て来ないし理解できない。。
でも韓国語が少し喋れるサユリちゃんのおかげで私たちの会話は全く問題がなかった。。。
結局また韓国語に頼っている。。。
あぁ。。。もう日本に来て2ヶ月も経っているのに。。。。
(韓国語で)
サユリちゃん『地震大丈夫でしたか?』
私『あぁ、全然大丈夫じゃないですね。。。笑 まだ慣れなくてびっくりしました。。笑サユリちゃんも前でびっくりしたんじゃないですか??』
サユリちゃん『笑 私もびっくりしました。。。』
韓国、日本について色々サユリちゃんと韓国語で話をしていると、ここが韓国なのか日本なのか分からなくなる。。。そして留学経験もないサユリちゃんがこんなに韓国語を話せる事にも驚いた。。。やはり本気でやろうとすれば環境なんて関係ないのだ。。。日本語を勉強しに日本に留学までしているのに私のこの情けない結果はなんだ。。。反省しよう。。。そしてもっともっと頑張らないと。。。思っていたら
司会者『では30分だったので、自由にいろんな方と話しをしてみてくださいね~。』
その時だった。。。
Jがパートナーと一緒に来た。
本当に偶然だったのだがJのパートナーとサユリちゃんは今日一緒に来た友達だった。
来た途端Jが女性二人に挨拶をした。。
J『では。。また。。。』
ちょっと慌てているJのパートナー。。。
挨拶をしてすぐその場を離れた私たち。。。
Jのパートナーはそれがショックだったようですごく残念そうな表情だった。。。
韓国語で
私『あの人まだJのこと見ているんだけど大丈夫?』
J『大丈夫!せっかく来たんだから色んな人と話してみないと!そういえばおっくんのほうは会話大丈夫だった???』
私『全然ダメ! 笑 いゃ。。。自分にがっかりだよ。。。』
J『笑 私もびっくりしたよ。急に韓国語で喋りだすから。。。さすがおっくんだなと思ったけど笑 自信無くさないで!せっかく来たんだからいろんな人と話してみなよ』
私『笑 了解!』
Jの言葉で少しさっきのショックから回復したのだが。。。
それでも私の日本語はまだまだな事には変わりないので。。。もっと頑張って勉強しないとと思った。
それ以降はJがずっと隣でフォローしてくれたのでパーティー自体は楽しくていい時間にはなったけれど。。。
Jに本当に感謝だ。。。
Jと私。。二人で今日来たたくさんの人と楽しく話している間。。。
ずっと気になっていたのは。。。最初にJのパートナーだった人がJの事をずっとみていた事。。。
韓国語で
私『あのさ、Jのパートナーだった人ずっとJのこと見てるよ。。。』
J『え??まじ??大丈夫だよ。。。』
『皆様もうそろそろお開きのお時間なので一度ここで締めたいと思います。気の合った人たちはこの後また改めて移動して頂いて、素敵なお時間過ごしてください!』
今日はJの配慮でとても楽しくていい時間になったと思った。そしてそのJを見ながら凄いなぁと思い、もっと本気になって勉強しないとという危機感も持てた。このままの日本語レベルでは絶対にアルバイトの面接なんて受かるわけがないと思った。。。
もうパーティーの時間も終わった。。。
Jはどうするつもりなのか聞いてみた。
私『Jどうする?』
J『帰ろう!』
会場一のモテ男だったJがこのまま帰ろうというのが意外だった。。笑
J『私はもう日本での生活も残りわずかだし、今日はおっくんと二人で飲みたいんだけどね。。。』
私『笑 そうしようか!』
普段のJだったらたぶん男二人で飲みに行こうなんて言わなかっただろうなと思ったが。。。笑
会場の外に出ようとした。。。その時だった。。。
Jの最初のパートナーだった女性が友達のサユリちゃんと近づいて来た。。。
Jのパートナー『帰るんですか??』
J『はい。。。』
Jのパートナー『電話番号の交換してください!』
J『すみません。。私はあと数日しか日本にはいないので。。。』
と、Jが丁寧にお断りをしていたその時。。。
突然JにキスをするJのパートナー。。。
え???な、なに??今何が起きたんだよ??