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親友との別れ『積極的な男-73』

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# 親友との別れ

 

パーティーが終わり帰ろうとしたところで、Jに携帯番号を聞いてきたJのパートナー。

そのJが「もう私は日本にいないので」と答えた次の瞬間、いきなりJにキスをし始めたJのパートナー。。。

 

な、なに。。。今何が起きているんだよ??!と思った。

 

二人がキスしているのを、周りの人たちは笑いながら見ている。。。

いゃ。。。なんか。。。私が恥ずかしくなってきた。。。

 

 

いきなりキスをされたJだが、拒否する事もなく受け入れている。。。

なんだろう。。。プロの匂いがした。。。笑

 

隣で恥ずかしいなと思っていたけれど「恥ずかしいからやめてください~」と私が止めるのもおかしいと思い、その場で固まっていたら短くて強烈なキスが終わった。

 

今日は短くて強い地震もあったし、短くて強烈なキスも目の前でみたし。。

色々短くて強烈な事が起きる日なんだと思った。

 

そのキスが終わるとJのパートナーは「じゃね!」と言いながら友達と会場を出て行った。。。なんか強烈なキャラだな。。。

 

いきなりキスされたJ。。。

まんざらでもないような表情だった。。。やはりプロの匂い。。。笑

 

なんでJにいきなりキスをしたのか??

 

私の考えはこうだ。たぶんJの「もう日本にいないから」という返答が本当の事ではないと思った彼女は、自分が電話番号を聞いたのに教えてくれなかった。Jが日本にいないというのは嘘でただ自分がふられたのだと思い、怒っていきなりキスをしたんじゃないか。。。

 

たしかにJの返答「もう日本にいないので。。。」という言い方は少し冷たい感じで追う方からしたら魅力的だったのかも。。。もう日本にいないので。。。あいつ。。。こういうの慣れてるな。。。やっぱりプロだな。。。

 

J「行こう」

私「うん。笑 気持ちよかった?」

J「ふざけるなよ~笑 悪くはないね 笑」

私「こんなことあるんだね。。。まじでびっくりした。。本当に笑っちゃうよ」

J「実は私も初めてだった。。。笑」

私「Jの言い方。すげー魅力あったもん!」

J「なんの?」

私「もう日本にいないので。。」

J「まじで?笑」

私「中国でも使ってみなよ~絶対いけるから 笑」

J「笑」

 

笑いながら一緒に会場から出てきた私たち。。。

 

J「二人で一杯飲もうか?」

私「そうしよう!次はいつ会えるか分からないし!」

J「焼き鳥でいい?」

私「いいよ」

 

私たちは近くにある焼き鳥屋へ行った。

 

お店に入って生ビールと適当に焼き鳥を頼むとすぐ生ビールが出て来た。

 

乾杯!

 

J「冷たくて美味しいね!^^」

私「笑 キスの後だから喉乾いてたんじゃないの~??」

J「そうなのかな??笑」

私「いゃぁ。。。J。。。今日が最後か。。。せっかく日本で偶然にも会えたのにすぐお別れなんだね。。。荷物の準備は終わった?」

J「もちろん。。明日帰国だし。。」

Jは会社が用意してくれた家に住んでいたので退去に伴う複雑な手続きはなく、自分の荷物だけ片づけて帰ればいいという状況だった。

私「寂しい?笑」

J「笑 うん。。それはやっぱり寂しいよ。。。私元々日本好きだしね。。。」

私「そっか。。。」

J「でもまぁ、また来るんじゃないかな?笑 色んな国を行ったり来たりするのは20歳の時から頻繁にやってたからもう慣れたよ。。そういえば勉強はどう?順調?」

私「まぁ。。。頑張ってるけどね。。。でもさ。。。今日の状態みたでしょ。。。まじで最悪だったよ。。。笑 実は今日のパーティーで日本語で会話する事をすごく楽しみにしていてその為に頑張って勉強してたんだよね。。。」

J「笑 おっくんの気持ちよく分かるよ。。。私も最初中国に行ったとき。。なかなか慣れなくて。。。しかも私は高校1年生から3年間中国語の勉強をした状態で中国に行ったのに結構時間かかったからね。。。自分の国の言葉じゃないし、そんなにすぐには身に付かないのは仕方ないと思って頑張ってよ!でももう私はいないんだからトイレの時くらいはちゃんと日本語で話せるようになってね 笑」

 

Jとのトイレ事件は下をクリック


私「笑。。うける。。。あの時はマジで死にそうだった。本当にJがいて助かったよ」

J「笑 もう学校もそろそろ休みに入るんじゃないの??一度韓国に帰るの?」

私「あと2週間くらいで今期は終わるよ。。。でも今回は帰らないつもり」

J「なんで??」

私「自分の決めた目標があるから 笑 学校の休み期間中はみんな自分の国に帰ると言っていたけど、私は一人で自分の部屋に籠って日本語の勉強をしようと思ってる。。そして、もう来年の1月からビザが変わってアルバイトが出来るようになるんだけど、アルバイト先が決まったらその時一度韓国に帰ろうかなと思ってる~」

J「笑 しっかりしてるね^^アルバイトか。。私は中国でも日本でもアルバイトはしたことないな。。。目標をちゃんと持って頑張ってるおっくんを見ると流石だなと思うよ。何でも決めたら一生懸命頑張るところは昔から変わらないね。凄いよ。」

 私「ありがとう。。」

 

昔の話、現在の話、そしてこれからの話など色々な話しをしながら飲んでいたらもういい時間になっていた。

 

J「そろそろ帰ろうか?」

 

私が払うつもりだったのだが自分は働いて稼いでるから自分が払うとJが会計を済ませてくれた。。。

一緒に外に出て駅まで歩いてきた私たち。。。

 

私「明日は早いの? 空港まで一緒に行こうか?」

J「ありがとう。でも大丈夫^^ 会社の人達が空港まで来てくれるっていうから」

私「了解!今日は楽しかったよ!そして今日の色んな出来事への対応を見て流石Jだと思ったよ^^カッコよかった!!」

J「笑。また私が日本に来ることもあると思うし、韓国に帰った時も連絡するからさ!また会おうね。健康第一だからちゃんと食べてね!^^じゃ~また!」

私「笑」 

 

Jと日本での最後の挨拶を終えて一人で電車に乗った帰り道。。。

 

お酒を久しぶりに多く飲んだせいか。。。いつもより感情が豊かになっていて元々好きな一人で電車に乗り色々な事を考える分自身との会話にハマっている。。。

 

 独り言

「J。。。あなたも健康に気を付けてね!きっとあなたならどんな国で何をしてもちゃんとできると思う!私も頑張って次会う時はペラペラな日本語をあなたに披露するから!^^」

 

 

 

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