在日韓国人の彼女との別れ−1『積極的な男ー40』
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# 在日韓国人の彼女との別れ−1
学校から帰って来ていつもと同じように机の前で一生懸命勉強をしていると私の携帯がなった。
彼女からのメールだった。。。
台湾旅行に行ってから連絡がなかった彼女。
もう日本に着いたのかなと思いメールを確認した。
彼女『ただいま』
私『おかえり!楽しかった?』
彼女『うん、今空港に着いた。楽しかったよ~^^』
私『よかったね^^』
彼女『次はいつ会えるのかな??』
空港に着くなりすぐ会おうと言う彼女。。。笑うしかない。。
私『いつがいい?』
彼女『明日どう??』
私『明日?わかった』
彼女『私が仕事の昼休みに三田に行くからおっくんは学校に行く前に少し早く来て!お昼ごはんを一緒に食べるのはどう?』
私『了解^^』
明日の12時に会う約束をした私たち。。
私が積極的な男じゃなくて彼女が積極的な女じゃないかよと思うくらい積極的な彼女。。笑
私は学校が13時からなので12時に三田で会う約束になった。
彼女と一緒にホテルに泊まって、成田空港まで送った帰りに彼女との別れを決意した私。。。
だがまた悩んでる。。。それは。。。
『別れよう』と伝える決意をしたが、彼女に伝えるタイミングをいつにしたら良いかと考えていた。でも今言うのは楽しい旅行から帰って来たばかりの彼女にとってかなりの衝撃になるのではないかとか、仕事中の昼ごはんの時間に別れ話なんてされると会社に戻った後、彼女が仕事に集中できなくなるんじゃないかなど。。。タイミングで悩むなんて私も極力彼女の負担にならないようにあれこれ考えている。。。今も私は彼女のことが好きで傷つけたくないと思っていた。。。
だからこそ。。。早く言った方がいいと思った。。。
心は苦しいし、私の勝手で振り回してしまう結果となった事は本当に申し訳ないと思っているけれど、これは仕方がない。。。どうせ言うのなら早く言ったほうがいいと思い明日会った時に話をしようと思った私。。。
それまで勉強に集中していた私は彼女からの連絡があってからなかなか勉強が進まず寝ようとしたけれど。。。眠れない。。。考えて。。。考えて。。。考えて。。。
(次の日の朝7時)
いつも6時30には起きていた私。。。
昨日の夜は結局あまり眠れなかった。寝坊してしまった。
トントントン
私『はい』
K&HCさん『ご飯食べに行こうよ〜』
ノックの音で起きた私。。。
私『おはようございます。』
Kさん『え??寝坊?珍しいね』
私『は、はい』
(寮の食堂)
元気がなくいつもと違う雰囲気だったようでKさんが私に
Kさん『なにかあったの??』
私『。。。はい。。。』
Kさん『???』
私『今日彼女と別れるつもりなんです』
一緒にホテルに泊まったり、頻繁に彼女と会っていた事を知っていたKさんは驚いて飲んでいた牛乳を吹き出した。順調に付き合っていると思っていたようだ。
Kさん『え??なんで??まだ1ヶ月もたってないんじゃないの??』
私『色々考えてみましたが今は勉強が優先だと思って。』
Kさん『そっか。。。』
あまり眠れなかった私は軽めに朝ごはんを食べて部屋に戻って来た。
彼女との別れを前に複雑な気持ちだったが、それでも自分で決めた習慣は何があっても毎日きちんとこなさないと、と思った私はひらがな、カタカナ、日本語単語を覚えて、授業の予習、復習までを終えた。
勉強をして時計を見るともうそろそろ出かける準備しなければならない時間になっていた。
いつも通り支度をして寮を出て駅に向かった私。。。
今日は天気も景色も何も目に入ってこない。。。
悪い男。。。私は悪い男。。。なんだか彼女に申し訳ない気持ちしか。。。。
走る電車の中でも外を見ながら今日彼女に話す言葉をずっと考えていた。。。
話せば彼女の心を傷つけてしまう。。。。でもごめん。。。本当にごめん。。。
と頭の中はそればかりを考えていたらもう駅だ。。。
まだ彼女と最後に会った日から1週間も経っていないのにその短い期間で私の彼女に対する気持ちは180度変わっていた。。。
いつも彼女に会う前はドキドキしていたが今は申し訳ない気持ちしかない。。。。
三田駅に着いた私は彼女にメールをした
私『私着いたよ どこ?』
彼女『マクドナルドの前にいるよ』
マクドナルドの前で私を待ってる彼女の姿が見えた。。。
スーツ姿の彼女。。私を発見した彼女。。。爽やかな笑顔で手を振りながら遠くから私の所へやってきた。。。
その明るい彼女をみると心が痛い。。。
彼女『久しぶり^^』
元気で明るい彼女に
私『なんだか台湾に行ってさらに元気になって帰って来たんじゃない??』
彼女『笑 本当に楽しかったから^^』
彼女は何かわからないがたくさんの荷物を持っていた。。。
私『何この荷物??』
彼女『いいから いいから 笑 時間もないしとりあえずご飯食べに行こう』
私『うん』
学校の周辺にはオフィスがたくさんあり昼ごはん時になるとめちゃくちゃ混む。。
空いてるお店に入って私たち。。。
お店に入ってご飯を注文した。。
彼女『これ全部おっくんへのお土産^^』
と言いながら二つの大きいショッピングバックを渡してくる彼女。。。
私『え???私のお土産??全部??』
彼女『うん^^笑 だからカバンが大きかったんだよ〜!』
私『あ。。。そのカバンだったのね?』
彼女『笑。。。うん。おっくんがなんでこんなにカバンが大きいのって聞いてきたから、バレるかと思って緊張した~。。。笑』
彼女からそんな聞いて私が思ったのは『私って本当に悪い男だ。。。。』
彼女は台湾から買ってきた、この大量のお土産を早く渡して私を驚かせたくて今日会おうと言っていたんだ。。。そんな彼女に対して私は別れの言葉を準備していた。。。
彼女からもらった2つのショッピングバックの一つには様々な種類のお菓子やラーメンが、そしてもう一つには袋には、ハンドクリームなどたくさんの雑貨が入っていた。
彼女『このお菓子これから学校に行ってクラスメイトと一緒に食べて^^』
私『うん』
なんでこんなに優しいの??と思っていた私。。。
そんな彼女を見て私は別れ話を切り出せなくなってしまった。
私は成田空港で彼女を見送ってからずっと別れを考えていた時、彼女は私を喜ばせるために色々考えていたと思うとなんだか悲しくなってきた。。。
そんな彼女に別れ話なんて絶対言えない。。。言えない。。。
それでご飯を食べて外に出た私たち。。。
私『ありがとう』
彼女『重い??』
私『イャ。大丈夫^^』
彼女『じゃ〜!私もう会社に戻るから。勉強頑張ってね^^』
私『うん。。。^^』
明るく笑顔を見せて自転車に乗って会社に戻っていった彼女。。。
結局私は決意を彼女に伝えられず学校に向かった。
私たち。。。本当に。。。どうなるんだろう。。。