勘違い男おっくん??『積極的な男ー66』
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# 勘違い男おっくん??
J(高校時代の友達で日本で仕事をしている)からの今週で日本での勤務が終わり中国勤務に変わるという電話があり、少し寂しい気持ちになった私はまた一人で色々考えていた。。。
久しぶりでしかも偶然にも日本で再会できたのにもう中国に行ってしまうのか。。。
その時だった。。。
トントントン
ノックの音でもう夜ご飯の時間だという事に自然に気がついた。
ドアを開けたらKさんとHCさんが立っていた。。
Kさん『ご飯食べに行こう!^^』
私『はい!』
寮のご飯。。。
最初この寮に来た時。。ご飯の量が多くて驚いた。。。
元々自分が想像していた日本の健康的な食事とは違いなかなか量の多さに慣れなかったけれど。。。もう今は普通に食べられる。。。というよりこの夜ご飯の時間が一番の楽しみになってるっていうか。。。
楽しみにしていた今日の夜ご飯のメニューは。。。??
焼き魚定食。。。
ご飯と卵、魚と、味噌汁、漬物がある。。。
今日はとてもヘルシーなメニューだ。。。
でも美味しそう。。。
(ご飯を受け取って席についた私たち)
Kさん『Iさんだっけ?』
私『はい。。』
Kさん『今日ちゃんと学校に来たの??大丈夫だった??』
私『はい。大丈夫でした。遅刻して来たんですけど。。。』
HCさん『Iさんってとても綺麗な人ですよね。朝見て思いました。』
あまり自分から話さないタイプのHCさんがここまで言うという事はHCさんにとって本当に綺麗な人に見えたようだ。。もしかしてHCさんはIさんと洗面所で鉢合わせた時Iさんが綺麗過ぎて驚いてしまったのかもしれない。。。笑
Kさん『でもおっくんって本当に優しいよね。』
私『何でですか?』
Kさん『普通さ。。あんな状態で店で寝られたら怒って叩き起こすか置いて帰ったりもするじゃん。なのに寮まで連れて来てしかも悪い事考えてた訳でもなかったし、自分のベッドまで貸してあげるなんて優しいと思うよ。私がIさんだったらおっくんの事好きになりそうだけどな。。』
私『イャイャ。。やめてください。。本当にそうなると怖いので。。。』
Kさん『笑笑』
私『そういえば、いつ行くんですか? あやちゃんのダンスを見に』
Kさん『金曜日なんだけど 楽しみだな。。。おっくんは金曜日また何かあるの?』
私『はい。私はまた新大久保のパーティーに行くんですよ。』
Kさん『本当に?』
私『はい。。友達から誘われて』
Kさん『HCくんは。』
HCさん『私は映画でも見ようかなと思っています。』
Kさん&私『映画??どこで??』
HCさん『あ。。。すみません。。。部屋で。。。』
Kさん&私『。。。』
ご飯を食べて自分の部屋に戻って勉強をしようとしたら。。また。。。
トントントン
私『はい?』
KさんとHCさんだった。
Kさん『おっくんちょっといい?』
私『はい!』
みかんをたくさん持ってきた二人。。。
Kさん『夜ご飯ちょっと足りなかったでしょ?これ買って来たから一緒に食べよう』
私『あ。。。すみません。。。ありがとうございます。』
結構なみかんの量だった。二人は私のベッドに座ってみかんを食べ始めた。。
Kさん『甘い。。。』
私『甘いですね。。。』
HCさん『子供の頃こうやってよく食べましたよね。。。懐かしいですね』
Kさん『あ。。そういえばおっくんの学校も期末テストあるの??』
私『あるんですよ。。』
Kさん『なんか緊張するよね?笑』
私『そうですね。。いい点数とりたいですね。。。』
Kさん『あ、おっくんはどうするの??今学期終わったら休みに韓国帰るの??』
私『いいえ。私は帰らないつもりです。』
そう。。これは私が日本に留学に来る前から決めていたことだった。
日本語が上手くなってアルバイトを見つけるまでは絶対に韓国へは帰らない。
でも普通留学生たちは学校で勉強をして休みの時は自分の国に帰るという人が多かった。
私『二人は帰るんですか?』
Kさん『うん。私たちは帰ってちょっと休んでからまた戻って来るつもり。。。』
Kさんが部屋に干していた洗濯物を見て。。。
Kさん『何あれ??黄色いやつ』
私『あ。。。Iさんから今日貰いました。』
Kさん『え??枕カバー??』
私『そうです。。。』
Kさん『なんだよ~。本当にIさんはおっくんの事が好きなんじゃないの??枕って寝るときいつも自分の事を思い出してくださいっていう意味だよね??』
笑うしかないKさんの発言。。。
私『いゃ。。そんなんじゃなくて化粧落とさないで私の枕を使って寝てしまったから汚したんじゃないかって買ってくれたんですよ』
Kさん『いゃ。。。違うんじゃない。。。ニヤニヤ』
そう言いながらバクバクみかんを食べている二人。。。よく食べる。。。笑
皆でみかんを食べながら雑談をしているとなんだか家族といるような気持ちになってきた。。。笑
みかんを食べながら色々また雑談をした私たちは話を切り上げてそれぞれの部屋に戻った。
その後も私は日本語の勉強をしてベッドに入って横になると部屋に干してあるIさんから貰った星がたくさん書いてある枕カバーが目に入った。。。
いゃぁ。。。なんだか。。。枕カバーを見るとまたIさんのことを思い出す。。
そしてKさんが言った『Iさんはおっくんのこと好きなんじゃない??』というフレーズが頭をよぎった。。。
いゃ。。。まさか。。。Iさんが私のことを。。。。??
やめて。。。本当に。。。私の事好きにならないでよ。。。私の事好きになっても私は今恋愛なんてしている余裕はないし。。。と考えている自分に気がついた。。。。
なんだ。。。また始まった。。。勘違い男。。。